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2008.07/01 [Tue]
届かない
7月1日の新刊(『眞マ国より愛を込めて』)を、28日にフライングゲットしました!
以下、ちらっと感想と、村田とヨザックで文を少々。読んでない方はお気をつけください。
なんというか、眞王と村田すぺしゃるといった感じ。
いつだったかのザビに載っていた話と、全サの小冊子に載っていた話を皮切りに、携帯小説だったらしい村田と有利の短編、それから書き下ろしの「まだ彼は還らない」。
村田と有利の短編は村田視点で、村田好きには良い感じ(笑)小学生のころの話とか。
でも、同じ小学校だったっけ、この二人。学区が違ったみたいな記述が昔あったようななかったような…。
とにもかくにも、村田さん可愛いなぁと、るんたるんたしていたツカサに、書き下ろしは大打撃を与えてくださいました。
ヨザが――!!!
なんてことだ!
そんなことしなくていいよ、っていうかしちゃだめだヨザ!
小説の展開に、本気で落ち込んだのはこれが初めてかもしれません。
落ち込みつつ気になったのが、グウェンダルがヨザから凶器を抜いたこと。出血するから抜かないまま病院へ、っていつか保健の授業で習った気がする…けどまぁいい。
それより長男がヨザを肩に担いだこと。
力持ちだわグウェンダル!
それよりも何よりも。
村田のセリフが印象的でした。
「きみ(有利)を残して彼(ヨザ)を放って、帰りたいわけないじゃないか!」
特に二人目についてが気になるのです。ヨザのことも大切なんだな、と思わせるセリフな気がして。
そんなわけでずんどこ落ち込んだので、書いたものもそれを素直に反映して、ツカサが書いた猊下とお庭番話にしてはドンドコドンと暗いので、ずんずん落ち込みたいときにどうぞ。
まるマ新刊と故郷マまで読んでからお読み下さい。村田とヨザックで、読了二次創作を二つです。
『届かない』
本当に、久しぶりに会えた。
彼と見分けた途端、心の底から安堵している自分に気付く。
「ああ、君かよかった…」
手を伸ばされて、何の疑いもなく僕もそうする。
「何が起こってるんだ?」
次いで襲ってきた痛みに息をつめた。
きっと僕はいっそ、きょとんとしていたと思う。
何が起こってるんだ?
僕は彼から、手荒な真似をされたことがそれまでなかった。
いつも、細心の注意を払って僕に触れる手しか知らない。
こほっと、詰めた息を吐き出すような咳が出た。生理的に滲む涙に、彼の姿がかすむ。袖でぐしぐしと拭う。
「ねぇ、どうした…」
かすれた声で言いかけたのに、皆まで言わせず、また痛みが襲ってくる。
「ヨ…」
苦しい。
思わずつぶりそうになる目を何とか開いて、覗き込んでくる瞳を僕は見た。
何が起こってるんだ!?
彼の目は、僕を見ていなかった。
僕を映してはいるけれど、それだけだ。
そんな目は知らない。
そんな、死んだ空の瞳は、知らない。
背中を打ち付けて、また息が詰まる。それでも気付けば叫んでいた。彼の名を。
「…ヨザック!」
また痛み、というか衝撃が与えられる。
「―っヨザック!!」
どうしたんだ?
何が起こってるんだ?
こんなの彼じゃない!
「ヨザック…!」
やめろよ、痛いよ、どこもかしこも。
僕の声は、君に届かない?
息苦しくて涙が浮かぶ。
ふるわれる手が、止んだ。
「…グリエ・ヨザック、僕を忘れたの?」
君は答えない。
それでも、止まった腕に、一婁の希望を見出すしかない。
…何が起こったのかしらないけど。君をこのままにしては置けないね。
手放したくなかったのに、そのまま意識が薄れていった。
何も見てない瞳に僕がただ映っている。
僕は、君に届かない。
(終)
『届かない 2』
床に、夕日の髪を広げて、君は背中を丸めていた。
「グリ江さん」
「ヨザック!」
皆が君の名を呼ぶ。
呼んでも無駄だよ。
…僕の声だって、届かなかったんだから。
ああ、君の故郷は、僕ではないんだね。
そりゃそうだ。
君の中に僕が存在したのは、わずかな期間だ。
でも、村田健だって、その中にグリエ・ヨザックがいたのは4000年の記憶と比べたら、吹き飛ぶほどの時間のはずなのに。
くやしい。
涙も出やしない。
君をそのままにしておきたくない。長い長い記憶を総動員して、君を何とかできるなら、なんだってしたかった。
君は真っ青な顔をしていた。
軽くてからくて優しい君はどこだ。
僕を見ろよ。
何で聞こえないんだ、何も言わないんだと、口走りそうになって、ぎりっと唇を噛む。
落ち着こう。
僕は、まず、有利を守らなきゃ。
だって、僕の居場所は、有利だから。
ああ、そうか。
もともと、一度だって届いてやしなかったのかもしれない。
僕らは二人とも、拠り所がちがったんだね。似ているから、錯覚していた。
それでも、君に届かないのが、どうしようもなく痛い。
(終)
以下、ちらっと感想と、村田とヨザックで文を少々。読んでない方はお気をつけください。
なんというか、眞王と村田すぺしゃるといった感じ。
いつだったかのザビに載っていた話と、全サの小冊子に載っていた話を皮切りに、携帯小説だったらしい村田と有利の短編、それから書き下ろしの「まだ彼は還らない」。
村田と有利の短編は村田視点で、村田好きには良い感じ(笑)小学生のころの話とか。
でも、同じ小学校だったっけ、この二人。学区が違ったみたいな記述が昔あったようななかったような…。
とにもかくにも、村田さん可愛いなぁと、るんたるんたしていたツカサに、書き下ろしは大打撃を与えてくださいました。
ヨザが――!!!
なんてことだ!
そんなことしなくていいよ、っていうかしちゃだめだヨザ!
小説の展開に、本気で落ち込んだのはこれが初めてかもしれません。
落ち込みつつ気になったのが、グウェンダルがヨザから凶器を抜いたこと。出血するから抜かないまま病院へ、っていつか保健の授業で習った気がする…けどまぁいい。
それより長男がヨザを肩に担いだこと。
力持ちだわグウェンダル!
それよりも何よりも。
村田のセリフが印象的でした。
「きみ(有利)を残して彼(ヨザ)を放って、帰りたいわけないじゃないか!」
特に二人目についてが気になるのです。ヨザのことも大切なんだな、と思わせるセリフな気がして。
そんなわけでずんどこ落ち込んだので、書いたものもそれを素直に反映して、ツカサが書いた猊下とお庭番話にしてはドンドコドンと暗いので、ずんずん落ち込みたいときにどうぞ。
まるマ新刊と故郷マまで読んでからお読み下さい。村田とヨザックで、読了二次創作を二つです。
『届かない』
本当に、久しぶりに会えた。
彼と見分けた途端、心の底から安堵している自分に気付く。
「ああ、君かよかった…」
手を伸ばされて、何の疑いもなく僕もそうする。
「何が起こってるんだ?」
次いで襲ってきた痛みに息をつめた。
きっと僕はいっそ、きょとんとしていたと思う。
何が起こってるんだ?
僕は彼から、手荒な真似をされたことがそれまでなかった。
いつも、細心の注意を払って僕に触れる手しか知らない。
こほっと、詰めた息を吐き出すような咳が出た。生理的に滲む涙に、彼の姿がかすむ。袖でぐしぐしと拭う。
「ねぇ、どうした…」
かすれた声で言いかけたのに、皆まで言わせず、また痛みが襲ってくる。
「ヨ…」
苦しい。
思わずつぶりそうになる目を何とか開いて、覗き込んでくる瞳を僕は見た。
何が起こってるんだ!?
彼の目は、僕を見ていなかった。
僕を映してはいるけれど、それだけだ。
そんな目は知らない。
そんな、死んだ空の瞳は、知らない。
背中を打ち付けて、また息が詰まる。それでも気付けば叫んでいた。彼の名を。
「…ヨザック!」
また痛み、というか衝撃が与えられる。
「―っヨザック!!」
どうしたんだ?
何が起こってるんだ?
こんなの彼じゃない!
「ヨザック…!」
やめろよ、痛いよ、どこもかしこも。
僕の声は、君に届かない?
息苦しくて涙が浮かぶ。
ふるわれる手が、止んだ。
「…グリエ・ヨザック、僕を忘れたの?」
君は答えない。
それでも、止まった腕に、一婁の希望を見出すしかない。
…何が起こったのかしらないけど。君をこのままにしては置けないね。
手放したくなかったのに、そのまま意識が薄れていった。
何も見てない瞳に僕がただ映っている。
僕は、君に届かない。
(終)
『届かない 2』
床に、夕日の髪を広げて、君は背中を丸めていた。
「グリ江さん」
「ヨザック!」
皆が君の名を呼ぶ。
呼んでも無駄だよ。
…僕の声だって、届かなかったんだから。
ああ、君の故郷は、僕ではないんだね。
そりゃそうだ。
君の中に僕が存在したのは、わずかな期間だ。
でも、村田健だって、その中にグリエ・ヨザックがいたのは4000年の記憶と比べたら、吹き飛ぶほどの時間のはずなのに。
くやしい。
涙も出やしない。
君をそのままにしておきたくない。長い長い記憶を総動員して、君を何とかできるなら、なんだってしたかった。
君は真っ青な顔をしていた。
軽くてからくて優しい君はどこだ。
僕を見ろよ。
何で聞こえないんだ、何も言わないんだと、口走りそうになって、ぎりっと唇を噛む。
落ち着こう。
僕は、まず、有利を守らなきゃ。
だって、僕の居場所は、有利だから。
ああ、そうか。
もともと、一度だって届いてやしなかったのかもしれない。
僕らは二人とも、拠り所がちがったんだね。似ているから、錯覚していた。
それでも、君に届かないのが、どうしようもなく痛い。
(終)









お邪魔してます〜。
某ホテルの部屋でまったりしてるシュウです!(笑)
こっそりと(?)遊びに来ました。
なんか読まない間にヨザックが大変なことになっているようですね。
私の妄想も是非文章にしていただきたいなぁ(こら)
また遊びましょうね☆
それでは。